これまで,相続人同士の話合いでは,お互いに好き勝手な主張を言ってしまい,なにも整理がされないままでした。遺産分割の調停においては,どのように整理がされるのでしょうか。
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遺産分割の調停においては,一般的に,次の順番で問題点の整理がされることが多いです。
①相続人が誰か,②遺言があるかどうか,といった点を確認のうえ,③遺産にはどのようなものがあるか(遺産の範囲の整理),④遺産の評価額はどうか,⑤特別受益や寄与分があるか,といった点を整理した上で,⑥遺産をどのようにわけるのかについての合意を目指すこととなります。
以上の各段階において,話し合いの後戻りを防ぐために必要に応じて,中間合意の調書が作られることもあります。