相続による不動産の取得と登記
弁護士による相続対策不動産の相続、分割について(1) 改正前の規律 ア 遺産分割の場合 遺産分割が成立した場合,その効力は相続開始時に遡って生じ,被相続人が亡くなった時に当該遺産を取得したものとみなされます。ただし,遺産分割後に権利を取得した第三者との関係では,相続分を超える部分については登記を経なければ権利取得を対抗できないものとされています(最判昭和46年1月26日)。 例えば,法定相続分が3分の1の人が遺産分割により遺産の2分の...
土地相続登記を義務化されるか?
不動産の相続、分割について昨年12月、所有者不明土地が、今後なにも対処しないと、2040年には、北海道本島の面積に迫るとの推計があり、その対策として、土地相続登記の義務化を定め、違反者には罰則を科し、一方、利用価値のない土地については所有権の放棄を認める方向で検討が始まりました。 これまで、不動産の相続登記は任意で、第三者に権利を主張できる要件と位置づけられていましたが、この問題を放置する弊害は大...
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