老親の家計管理の手助け
弁護士による相続対策高齢の親がいる人にとっての心配事のひとつに親の家計管理があります。
本日の日経でヒントが掲載されていましたので紹介します。
まず、親の家計の年間収支を把握するこれは、後見人をやっているとまずその把握が必要となります。
後見人がついていない場合でも必要だと私も思います。
まず、収入は、公的年金と配当金や不動産の運用による収益。
支出は、医療費、介護費などですが、たいていは、赤字で、預貯金の取り崩しでおぎなっています。
そうすると、あと何年持つかなどをイメージしておくとよいでしょう。
次に無駄使いないかをチェックします。
私が担当している保佐人のケースでは、やたら、保険に入らされており、これを適正化しました。
また、税金の控除ができるもの、給付金の申請など細かいようであるが、できることはしたほうがよい。
後見人がついていれば、このようなチェックはするのだが、後見人がついていなくて、しかも一人暮らしの人についてはある程度の間隔で、チェックすることが必要であろう。
この整理がついていれば、相続時も楽である。
もう一つ大事なことは、親の財産を使う場合は、必ず、領収書と収支を記載しておく。
これは、近時、親の財産を預かっている人が、親の財産を使い込んだということで、不当利得の紛争ないし裁判が増えている。
身内といえども、他人の財産であるから、その収支はしっかり記録しておくことが、相続後の紛争を減らせると思います。